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Web制作というプロジェクトでまず行われるのが要件定義。クライアントの要求事項を十分吟味したうえで、具体化していくためのガイドラインを文章化したものでその果たす役割はじつに大きなものとなります。なぜなら要件定義から投入すべき「ヒト」である人員リソースの規模が決まり、そこから導きだされる「カネ」としての見積や使用する「モノ」としての設備類、そして時を示すスケジュールが順次姿を見せてくるからに他なりません。さらにその後進められていく過程で疑義が生じるような状況になったときは、要件定義に立ち返って修正していく場合も出てくるでしょう。まさに要件定義はプロジェクトの要となる最も重要な作業と言えるのではないでしょうか。

提案依頼の趣旨把握が要件定義のカギ

Web制作のようなプロジェクトで重要な文書となるのが「提案依頼書」であり「要件定義書」。いずれもそのプロジェクトの全体像を示すものですが、違いといえば提案依頼書では発注者側で作成するのに対し、要件定義書が受注者となる制作者側が作成するということ。本来であれば、要求事項と成果物は実質同一となるのが当然ですが、往々にしてそこには大小の誤差が潜んでいます。それはやむを得ないと言えるかもしれません。というのが発注者側と制作者側ではWeb制作に対する専門知識に隔たりがあることは否定できないからです。最終的にはWeb制作のプロと言える制作者側でいかに発注者側の本当の意図を的確に把握し具現化できる意思とスキルがあるかどうかにかかってくるといっても過言ではありません。

要件定義書はスコープ記述書でもある

要件定義書はスコープ記述書でもある

プロジェクトマネジメントの指針として知られるPMBOK。Web制作というプロジェクトをPMBOK的に解説してみましょう。要件定義はその趣旨から考えると「プロジェクトスコープ記述書」ということになります。ここで「スコープ」とは「範囲」と訳されるように発注者の依頼事項に対するプロジェクトのあらゆる範囲を、請け負った側でうたったものということと言えるのでしょう。この「あらゆる」のなかには「ヒト」「モノ」「カネ」が含まれているということであり、範囲というからにはそこにおのずと境界が存在するということ。その境界にズレが生じることは容易に想像できそうです。となれば制作者側でそのズレをいかに小さくしていけるか検討していくことが求められるということになります。

要件定義はプロジェクトと成果物の範囲決め

Web制作のようなプロジェクトは、要点定義から始まります。プロジェクトマネジメント(略してPM)で知られるPMBOKでは、この要件定義を発注者への提供範囲を詳細に規定していく「プロジェクトのスコープ」と「成果物のスコープ」を合わせたものとし、それぞれスコープ定義があると言われています。そのため具体的に作成される「プロジェクトスコープ記述書」で取り上げる事項としても、成果物に対する「スコープ記述書」と「受け入れ基準」、プロジェクトの「要素成果物」や「除外事項」、「規約条件」などが挙げられています。いずれも一般的に「範囲」と訳される「スコープ」の範囲限界を明確に示すことが求められています。たとえば成果物受け入れ基準では発注者が成果物をどのような手順と基準で受け入れるかを規定したものとされています。