SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、「検索エンジン最適化」といった意味です。
そしてSEOの効果とは、検索エンジンでの検索結果において上位表示されることを指します。
上位表示されるためには様々な施策を行わなければいけません。コンテンツ自体だけではなくWordPressの設定も重要です。
本記事ではSEO効果が出るまでの期間や効果を出すための方法を解説していきます。
SEOにおける効果とは
SEO対策を十分に行うことで以下に挙げた要素が期待できます。検索上位表示されることでクリック数が増加することはもちろん、ブランディング力が高まるきっかけにもなります。
検索クエリでの上位表示
１つ目のメリットとして、SEO対策をすることで検索クエリでの上位表示をすることができます。上位記事ほどクリックされる回数は多くなります。
検索クエリとは、検索ユーザーが使う単語やフレーズのことを指します。具体的にはGoogleやYahoo!などの検索エンジンで入力する単語のことです。
サイトの集客数のアップ
２つ目に得られるメリットはサイトへの集客数がアップすることです。
SEO対策により、検索結果の上位表示されるとサイト訪問量の増加に繋がります。一般に１位のコンテンツには１つの検索クエリに対して20～30％に対し、2位は約15％、3位は10％前後です。たった2つ順位が異なるだけでクリック率が2倍もの開きがあるため、SEOを意識しなければいけない理由が分かるでしょう。
ブランディング効果
３つ目として、集客に繋がることでユーザーが自社のコンテンツを認識してくれることが期待できます。
ユーザーは上位表示されているサイトを公式のサイトだと認識することや、検索された情報に関する権威的存在だと考えることが多いです。そのため特定のキーワードで上位を獲得しておくことでサイトへの信頼性が高まります。
結果として企業のブランド力向上になり、「○○の分野といったら△△サイト」といったブランディング力・認知拡大に繋がります。
効果が出るまでの期間
SEOを意識した取り組みをしたからといって、すぐに結果が反映されるわけではありません。効果が出るまでの期間について以下のパターンでまとめてみました。
SEO対策の効果がでる期間はサイトによって異なる
SEO効果が現れる期間はどのサイトも同じ、というわけではありません。理由としてはドメインの強さやキーワードの競合性などの要素が組み合わさって決定されるためです。
ドメインの強さは様々な要素から決定されます。そのため一概には決定要因を言えませんが、コンテンツの多さ、サイトの一貫性(専門性)、サイト内部構成などが考えられます。
キーワードの競合性とは具体例として「ハワイ おすすめ」と調べる人より、「釧路 おすすめ」(北海道東部に位置する市)と調べる人の方が少ないだろう、といった具合です。
Googleから評価されやすいサイトの共通項
上位表示されているサイトの共通項として、ドメインエイジが挙げられます。ドメインエイジとは、サイトがどれぐらいの期間運用されているかを示したものです。上位表示されているコンテンツほどドメインエイジが長いことが分かっています。
一方で、Googleは「ドメインエイジは検索順位を決定する要因ではない」といった内容を言及しています。そのため、ただドメインを取得して放置しているだけでは意味がないということが分かります。
しかしながら統計上ではドメインエイジが長いサイトが上位を獲得しているのは事実です。
ドメインエイジが長いということは運用されている中でコンテンツの量が多くなり、最新情報を扱っている上に他サイトからの被リンクが多くなります。そのため、ドメインエイジが直接的にSEOに関係なくとも１つの基準になっていることは確かでしょう。
検索ボリューム数も効果に影響する
キーワードの検索ボリュームの多さもSEOの効果が出るまでの時間に関係します。
端的に言うと検索量の多いキーワードほどSEOの効果が反映されにくく、上位表示に繋がりにくいことが分かっています。
一般にドメインエイジが１年未満のサイトではSEO効果が出てくるために半年以上が必要と言われています。一部のサイトが２ヶ月～半年だけでSEOの効果を発揮できますが、それは検索ボリュームの少ないキーワードで戦っていることや多くのコンテンツを揃えていることが考えられます。
コンテンツ作成の初期段階では検索ボリュームが少ないキーワードを狙って記事作成することが大事でしょう。
SEOで継続的に効果を出す方法
SEOを意識していくには瞬間的な効果では意味がありません。継続的に効果を出していく方法として、内部対策と外部対策に分けて解説していきます。
SEOで効果的なコンテンツを作成する
SEO内部対策にとって最も重要な対策は高品質な記事(コンテンツ)を大量に作成することです。コンテンツが少なすぎると対応できるキーワードが少なくなるためサイト全体のSEO評価が高まりません。
また、ただ量産をすればよいということではありません。ユーザーのニーズに合致した、ボリュームのある記事を作成する必要があります。競合サイトの確認や、関連キーワードを踏まえた構成などを意識することでユーザーが知りたい情報を網羅したコンテンツを仕上げることができます。
内部リンクの最適化
内部リンクを最適化することもSEO評価に影響します。
内部リンクとはその名の通り、サイト内に存在するリンクのことです。
クローラー(Googleによる、コンテンツを自動確認・評価するロボット)は内部リンクが多く貼られているページや新しく内部リンクが貼られページを評価する傾向があります。
ここで注意しておきたいのが、内部リンクで価値を持つのはページに「アンカーテキスト」を設置した場合のみだということです。
アンカーテキストとは、テキスト上にクリックできるリンクが掲載されたテキストのことです。
クローラーはアンカーテキストのリンク先とページとの整合性が合っていることを重要視するため、適切なリンク設置を心掛けましょう。
常時SSL化（HTTPS化）によるセキュリティー強化
サイトリンクを設定する際に、SSL化(HTTPS化)しておく必要性があります。
この対策事態に直接的なSEOの効果はありません。
ですが、SSL化してないサイトは「このサイトへの接続は保護されていません」と表示されてしまいます。ユーザーにとっては不安要素になるため、httpから始まるリンクのまま放っておくと離脱率が高まる可能性があります。
そのためSSL化しておくことで不必要な離脱を減らすことができます。
ページ表示スピード
ページ表示スピードが速い状態であることも重要な内部対策の1つです。
こちらも直接的なSEO評価には関係ありませんが、訪れようとしたサイトがいつまでも開かない場合、離脱しようとするのではないでしょうか。
多くのユーザーが同様の考えであり、サイトの表示が遅いことや画像の表示がされないことから離脱をしてしまう可能性があります。
逆に素早くコンテンツを表示してくれるサイトはユーザー動向に良い影響を与えるため、間接的なSEO効果を得ることができます。
長期間Webサイトを運用する
先程も少し触れましたが、SEO対策を行う上で運用期間は重要な要素です。ただしほとんどコンテンツを更新していない状態や内部リンクが整っていない場合など、中身が伴わず時間だけが過ぎているコンテンツは意味がありません。
あくまでコンテンツが整っていてかつ被リンクが蓄積されているサイトはドメインパワーが強くなり、SEOの効果を得られやすくなるということです。
こまめに記事を投稿・更新する
既存の記事を修正・リライトすることは大変SEO効果が高い方法です。
アクセス獲得のために新たなコンテンツを揃えることは重要ですが、すでに作成した記事を再度アップデートするだけでアクセス数の増加に繋がることがあります。
公開済みであったとしても情報を更新して常に最新の情報を掲載できるようにしましょう。情報のリライトや追記はSEOにとって効果的です。
ユーザーにとってもよい対応になります。
良質な被リンクを獲得する
被リンクを獲得することでドメインパワーの強化やSEO効果を得ることに繋がります。
被リンクとは自社サイト、もしくはサイト内のコンテンツリンクを外部サイトに掲載してもらうことを指します。
Googleは被リンクを人気コンテンツだと判断する１つの基準としているため、順位に大きく影響していきます。
またドメインパワーを持つサイトからリンクしてもらえると検索エンジンからも高い評価を得ることができるため、コンテンツ作りを進めていく際には意識したい要素です。
しかし、だからといってリンクを貼ってもらうサービスを利用することは避けましょう。Googleからペナルティを受ける可能性があります。
サイテーション
サイテーションとはリンクとしてではなく、文字として言及する・されることを指します。
外部リンクとは異なりますが、Googleにとって多くのユーザーに言及されている内容は一定の評価を与える必要があります。
Googleは検索結果の改善方法として、「視認性の高さ」を発言しています。コンテンツ自体の知名度の高さが上位表示の要因となるのは容易に想像できるでしょう。
SEOで逆効果になる対策
地道な積み重ねが大事なSEO対策ですが、気付かぬうちにSEOにとって逆効果となってしまう行動をすることは極力避けたいことです。
検索エンジンが現在ほど洗練されていない時(2000年代)はシステムの穴を付くSEOテクニックが存在していましたが、現在は当然のように通用しません。
むしろGoogleが定めるペナルティの対象となる可能性があります。以下にまとめたGoogleの公式ガイドラインに抵触しないことをおすすめします。
・コンテンツの自動生成
・リンクプログラムへの参加
・オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
・クローキング
・不正なリダイレクト
・隠しテキストや隠しリンク
・誘導ページ
・コンテンツの無断複製
・十分な付加価値のないアフィリエイトサイト
・ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
・フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった
悪意のある動画を伴うページの作成
・リッチスニペット マークアップの悪用
・Googleへの自動化されたクエリの送信
引用元：ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
効果の測定方法とツール紹介
SEOの効果を測定するために利用する簡易的な方法は検索順位を検索することでしょう。
しかし、実はそれ以外にも測定方法はあります。以下ではその他のSEO効果の測定方法を紹介します。
SEO順位のチェックツール
- 検索順位チェッカー
検索チェッカーは無料で使うことができるSEOツールです。順位を調査したURLとキーワードを入力することで検索順位の一覧を見ることができます。
GoogleやYahoo!などに対応しているため、幅広く活用することができる分析ツールです。
- GRC
GRCは検索順位チェッカーとは異なり、検索順位とその推移がグラフで可視化することができる便利ツールです。
一部無料ですが、基本的に活用したいとなると有料プランをおすすめします。
検索順位は重要な指標ですので、詳細な情報を閲覧したい場合は利用しましょう。
- BULL
BULLは全自動で検索順位の推移を確認することができるSEOツールです。
クラウド型のためインストール不要の上、カテゴリ分けにキーワードを扱うことができるため、沢山のキーワードを同時に扱っていきたい人に関してはおすすめのチェック方法です。
アクセス解析・分析方法
検索チェックの他にSEOの効果を調べる際にはアクセス分析を行うことがおすすめです。
有効な方法に以下の２つがあります。
- 検索キーワード数をチェック
オーガニック検索のボリュームを確認することでどれだけ自社のサイトに流入しているかを把握することができます。
調べ方の流れとしては以下の手段です。
・Google Analyticsの左側にある「レポート」から「集客」をクリック
・「すべてのトラフィック」をクリック
・「チャネル」をクリック
・「Organic Search」をクリック
・右下の行数あたりをチェック
１つの指標にしてみましょう。
- ランディングページのチェック
ランディングページをチェックすることでも集客の測定を行うことができます。
ランディングページとは、ユーザーが閲覧したことのあるページのことです。
以下の流れに沿うことで確認することができます。
・Google Analyticsの左側にある「レポート」から「行動」をクリック
・「サイトコンテンツ」をクリック
・「ランディングページ」をクリック
・右下の行数あたりをチェック
こちらも測定方法の１つとして覚えておきましょう。
まとめ
本記事ではSEO対策の仕方やSEOの効果についてまとめました。
SEOを踏まえたコンテンツ作りは一筋縄でないかないのが事実です。試行錯誤を繰り返しながら長い目で攻略を進めていきましょう。
SEOの効果に関してよくある質問
以下にSEOの効果の内容でよくある質問をまとめました。
上記の要約のようになっているところもあるので参考にしてください。
SEOの効果は？
SEOの効果として、大きく分けて以下の３つがあります。
- 検索クエリでの上位表示
- サイトの集客数のアップ
- ブランディング効果
まずは競合が少ないスモールキーワードから狙っていき、徐々に規模の大きいキーワードを選択してきましょう。
SEOの効果はすぐに反映されないのか？
SEOの効果はすぐには反映されません。
早くても１・２ヶ月を要し、ほとんどのサイトが半年以上かかってようやくSEOの効果を得ることができます。
早期の効果反映を望むならSEO効果に関する施策を全て行い、キーワード選定やコンテンツ作成をより洗練しましょう。
SEOを意識する際に気を付けるべきことは？
せっかくSEO対策をしているのにGoogleからペナルティを受けてしまったら元も子もありません。
Googleが発表しているガイドラインに抵触しないようにすることを心掛けましょう。
上位表示されるための期間を短くする方法は？
これだと断言はできませんがユーザーが求める最新の情報をいち早く届けるのが検索エンジンの務めです。
そのためにコンテンツ作成者は質の高いコンテンツを量産し、記事ができた際にはすぐインデックスのリクエストを行い、ワードプレス内・外での構築を励むことが良いでしょう。
