Web制作で受注者若しくは受注候補者が発注者側に対して行うプレゼンテーション。一般的には情報の発表手段の一つとされるもので、メーカーが行う新製品の発表などがよく知られたプレゼンの一つです。企業間などで関係者が集まって行う受注の成否をかけたプレゼンは、企業にとっては身近なプレゼンと言えるでしょう。対外的な売り込みともなるプレゼンでは、使う言葉一つにまで神経を使う大事な場となってきます。提案書をもとに如何にその内容のポイントをおさえつつ、かつ分かりやすく、また場合によっては競合する他社との差別化を図るという内容の濃い発表が求められ、発注者側も提示した依頼内容が十分把握され、最適な提案と思えるような内容となっているかどうか、発注するにたる相手であるかどうかなどを見定める貴重な機会となります。
プレゼンの出来不出来が受注を左右
Web制作において提案依頼書を受けた相手先が、内容を十分把握したうえで発注者側に対して行うプレゼンテーションは、避けて通れない重要な場となります。依頼する側とされる側それぞれの責任者はもちろんのこと、説明の担当者と部門長など、依頼者側でも受ける内容の是非を判断できる人材を揃えた、まさに両者にとって選り抜きとなるメンバーによって行われる場なのかもしれません。規模や重要性次第では発注者側でも実質オーナーが参加することもあるでしょう。なぜなら依頼する仕事の出来不出来が自社の浮沈にかかわってくることもあり得るからで、その判断をプレゼンのような事前の限られた時間でしなければいけないからにほかなりません。しかも依頼先が初めてともなれば、事前にふさわしい候補として選んだ場合でもその重要性は一層増すばかりです。
相反するステークホルダーの期待度
Web制作という提案依頼に対し提案書を作成して行われるプレゼンテーション。依頼内容すべてを満足する提案書とするのが基本に変わりはありませんが、場合によっては少し変わった提案とした方がよいのではと判断した時は、逆提案として臆せず行うことも他社との差別化を図る上でも有効と言われています。依頼内容すべて満足させた提案が常にベストとは限りません。なかには一部のステークホルダー（利害関係人）にとっては、不利益を伴う場合もあるかもしれません。そのような場合でも、トータル的あるいは実質的に依頼者側にとって利益となる判断されるような裏付けされた検討結果であれば十分提案に値するものであり、このようなステークホルダーの期待度を意識したプレゼンも大切といえるのかもしれません。
プレゼンは与件把握と発表力がカギ
Web制作において提案依頼を受けまとめた提案書をベースに行われるプレゼンテーション。すでに受注は決まっている場合はともかく、このプレゼンの成否が受注の行方を左右することは間違いなさそうです。ここで重要となるのが、その発表する内容もさることながら、いかに提案依頼サイドそれも決定権を握ると思われるステークホルダーに納得してもらえるかがカギとされています。これは言葉遣いや立ち居振る舞い一つにまで気を配る必要がある重要イベントであるからやむを得ないことかもしれません。最も大事なことと言われるのは、やはり依頼者の要望の確実な把握とそれに応えられる提案内容。依頼内容によっては、自社で扱うのは一部であったとしても、決して手を抜くことなく全体的にベストとなる提案となるよう考えていくことに変わりありません。
