Web制作を担うプロジェクトマネージャにとって、提案依頼された案件に基づいてまとめ上げる提案書の作成とそれをベースに行われるプレゼンテーションを無事終えることがすべてと考えてはいけません。もちろん受注できなければそれまでの苦労は水泡と化す(といってもそこまでの努力は後々生かされるでしょうが)のは間違いありませんが、受注できたらできたであとに控える各タスクの進捗チェックから納品そして実際の運用開始からフォローまで滞りなく完了させクライアントに満足して頂いて初めてその仕事を終えたこととなります。このような視点に立ってマネージメントを行うと考えれば、安易な提案ができないことはもちろんですが、トータル的なマネジメントがなされてはじめてクライアントの評価へとつながっていくのであり、その積み重ねが次への仕事依頼へとつながっていくと言っても過言ではありません。
プレゼンは依頼元の安心を勝ち取る
Web制作提案依頼元は、依頼先を決めるに際し提示された予算内でかつ内容が要求しているものになっているかどうかを判定基準とするばかりでなく、プレゼンテーションで紹介された関係者のスキルや人となり、全体的な管理体制がしっかりしているどうかなど、トータル的にみて適切がどうかを判断していると通常です。すでに依頼実績のあるところであれば、ある程度把握されているでしょうが、初めてとなればその不安はかなりのものといっていいでしょう。依頼されている案件を何とか受注に結び付けたいのであれば、依頼される側としてその辺の事情をよく理解したうえで内部でも十分検討を重ね、意識合わせしたうえで対応していくことが強く望まれるということを認識しておく必要があります。
プレゼンの資料は複数の目で確認
Web制作に限らず仕事の提案依頼に対して行われるプレゼンテーションは、すでに取引実績のある会社同士ならともかく、そうでない場合はなおのことやりなおしの許させない重要な場であるということをよく認識しておく必要があります。プレゼンでついやってしまった凡ミスなどが致命的となることも十分あり得ると考えていてもおかしくありません。そのために事前に行われる確認作業は十分すぎるほどに行っておく必要があります。たとえば数々の準備しなければいけない資料も例外ではありません。表紙などに記載される内容にはじまり、こまかい事項に至るまでそのチェックは細部にわたり行う必要があります。たとえば既存案件を流用した場合、先の情報が変更漏れで記載されていることなど無いよう、細心の注意を払う必要があります。担当者にまかせっきりとせず複数の目で確認しておく位に考えておきましょう。プレゼンにやり直しは通用しません。