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Web制作のスタートとなる要件定義。実際には提案依頼を受けて作成する提案書からすでに今回のWeb制作へのアプローチは始まっています。ということは、要件定義の第1ステップとなる情報収集もそこまでさかのぼって行うことを意味します。制作者側ではややもすると、これから本格的に始まる設計等のテクニック的な方面に目が向いてしまい、要件定義で最も大切と言われる発注者が本来期待している要望を改めて再確認するという作業が不十分なまま以降へ進められてしまうことがあるという指摘をよく聞きます。そのため要件定義では、提案依頼から提案書作成そしてプレゼンとその前後のヒアリング内容など広く情報収集の対象とすることが必要です。

要件定義に備わった二面性を上手に使う

Web制作における要件定義が重要であることは認識していながら、制作者側の実務担当は先を急ぐあまり、最も大切な発注者が求める(期待する)要望などを改めてよく見直すことなく先に進めてしまう、ということがありがちです。とかく仕事の依頼には、依頼する方ではその依頼範囲を広く考えるがちとなる一方で、依頼を受ける方は逆に依頼内容を限定的にとらえやすい傾向にあると言われています。これは依頼者側は依頼内容を具現化する方法に長けている場合は稀なためやむを得ないところもあります。要件定義書の本来の姿は、発注者側の意図をストレートに文書化することではありますが、一面後日発注者側からの追加要求をやんわりとお断りするようなときの確証となる側面があることも認識しておくことも大切です。

要件定義の情報収集は可視化が効果的

要件定義の情報収集は可視化が効果的

Web制作における要件定義において、第1ステップとして行われる情報収集。ただやみくもに収集するのでは、時間ばかりかかって実効性が伴いません。そこでお勧めなのが、まず収集していく情報のレイア分けをすること。たとえば4つのエリア分けと仮定すると、エリア①は、手始めに収集すべき疑問点などを列挙し、エリア②では現状つかんでいる事実などで埋め、エリア③では内部的に確かめておきたいことなどを無作為に入れ、エリア④は、そのほか気になることや発注者側に確かめたいことなど自由に記載できるエリアとすることで、頭の中だけだと混乱しかねないことでも、可視化することで効率よく整理できるうえ漏れの気づきにも効果的と言われています。実務レベルでのノウハウの一つかもしれません。

要件定義はお互いの思惑ズレ発見から

Web制作プロジェクトでは、要件定義の充実度があらゆる過程で影響してきます。そのため文書化に際しては、これまでに得られた文書や打ち合わせ議事録などの情報をいかに効率よくまた漏れの無いよう収集していけるかがカギとされています。その時に有効な手段とされるのが、得られた情報の優先付けや、発注者の要求事項をどこまで叶えるべきかという限界点設定。ややもすると要求事項すべてを満たすのがよし、と考えがちですが制作者側にもどうしても譲れない点が見つかった場合は、発注者へきちんと説明の上理解してもらうという試みも考えておく必要があります。まさに要件定義で一番難しいとされるのが、発注者側と制作者側の思惑にズレがあった場合で、この点をいかに上手にすり合わせしていけるかということかもしれません。